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陶芸がご趣味のI様。同一敷地に新築別荘を建築され、それまで使用していた旧館の場所に工房を建築されたいとのご要望をいただきました。とは言えご予算にも制限があり、新築するのは厳しい状況でした。私どもでお勧めしたのは旧館を減築して工房にリノベーションする案でした。広さはそれほど必要ないため、2階は思い切って解体。1階部分を工房に改修しました。
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使わない2階を解体。新館と同じサイディングにすることで、付属施設ということが一目瞭然に。浴室の窓は掃出しに変更し屋根を掛け雨が降っても釜場への行き来が出来るようにしました。
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建物の中で一番陽当りが良くベランダへ出られるリビングをアトリエとギャラリーに。作品作りに疲れたら庭の景色を眺められます。アトリエは粘土や水も使用するためコルク調のクッションフロアに、ギャラリーの床はフローリングにし、目的に合わせ床を使い分けます。アトリエとギャラリーの間は天井までの作品展示用のシェルフを作成。アトリエからもギャラリーからも見えるよう工夫しました。
断熱材の入っていなかった床はスタイロフォームで断熱、壁の断熱材も新しくし気密性を確保。天井のクロスもダーク系にし、ギャラリーを演出しました。
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玄関ホールの階段は撤去、作品展示用のシェルフと小物展示用のニッチを作成。
西面の壁のみ杉板としてアクセントを付けました。
照明器具も壁に陰影を持たせるためシェード付の灯りの漏れない器具にしました。
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キッチンと浴室は壁をぶち抜いて作業室へ転換。粘土や、紬薬等で汚れるため作業性を重視し壁はベニア合板を仕上げ材とし、ネジや釘が効くようにしました。床も拭き取りを容易にするためクッションフロアに。
作業用の業務用シンクは奥様の使用しやすい高さでオーダーメイドしました。
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旧式の洗面台を撤去。I様の作品である陶器に穴を空け排水金物を取付、手洗い器としました。ボウル内の排水金物が出っ張って段差が出来てしまい水がたまってしまいましたが、透明のエポキシ樹脂で段差を解消し水が溜まらないよう工夫しました。壁のクロスも一面のみダーク系の色としメリハリを付けました。
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トイレの便器は既存の物を利用。便座のみ交換しました。
洗面室同様、一面のみ壁のクロスを変え、変化を持たせました。
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玄関ポーチの土間が沈下していたため解体。
ワイヤーメッシュで補強、コンクリートを打ちなおしました。ポーチ西側の壁は雰囲気の良い板張りだったためそのまま生かし塗装を施しました。